千話


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    幸と不幸の境界 
    2010.08.16 Monday








    「告白」(双葉文庫/湊かなえ)を読んだ。

    映画が公開されたり、書店で平積みになっているのを見て、読んでみたいとは思っていたのだが、こういう話題になった本でおもしろかった例がないので躊躇していたら、行きつけの美容院の美容師さんがおもしろかったと言うので。

    美容師さんは、おもしろかったけど読後感はすごく悪い、と何度も保険をかけてくださったのだが、個人的には爽快な読み終わりだなと思った。悪くない。

    わたしは人間は何度でもやり直せると考えていて、それは生きている人間だけじゃなくて、例え死んでしまったとしても永遠の時間の中でいずれ更生するときが来ると思っているのね。だから、この作品の中で起こってしまったことは現時点では良いこととは言えないけど、最終的に良いことにするか、悪いことにするかは本人たちの問題だと思うんだよなー。

    これはただの物語なので、あのラストシーンで終わってしまっているけども、登場人物たちを本当の人間だと考えたならば、あれで終わりということはないわけで。
    どん底まで落ちているように見えるけど、どん底まで落ちないと這い上がることもできないので、アレでいいんじゃないのかな。アレ以外の展開は、彼らには選べなかった、ということでしょ。だったら、その選んだところからまたスタートすればいいだけのことのように思えてしまう。

    修哉にしろ直にしろ、彼らに関わった両家の人たちや森口先生や委員長、B組の子たちにしても、全員自分と同じ未熟な人間だと思うし、やり直す必要があると思う。あの事件はそのためのステップとしか思えないので、ウェルテルばりのいい笑顔で「がんばれ!」という言葉を送りたい。
    とても爽やかでおもしろかった。

    全編、誰かの語りというスタイルをとっているので、若干話がくどいというか読みにくいというか、途中で少しうざったくなってしまったのだが、展開が速いのと文章が簡単なので大きな障壁にはならず。
    途中で電話がかかってきたり、コンビニに買い物に出かけても2時間~3時間で読み終わるライト感も良い。

    ただ、ラストシーンが衝撃的かどうかはさておき…これってミステリーなのかな。
    まあ、わたしはミステリーをあまり読まないので、その定義がよく分かっていないのかもしれないけれど、Wikiで調べると「推理小説等のミステリーを用いた創作物を指すことが多い。(略)一般には超常現象やそれらを扱ったホラー、SFなども含めて呼ぶ場合もある」とのこと。

    超常現象でもなければホラーでもなく、SFでもないし、推理するような話でもないわけだが…何だか何でもかんでもミステリーという言葉でくくっているような気が。

    | 読んだもの | 21:30 | comments (1) | trackback (0) |


    コメント


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    貸して~!(笑)
    読みたかった!けど、同じ理由(=話題になった)&ぽっと出と言う感じがして読んでなかったのよね。
    | しゃちょ | 2010/08/18 14:58 |
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